ウィッカについて説明してみました。占い師になるにはを学ぶ・占いで副業・占い師になる

ウィッカってなに?

さて、ウィッカって何?と色々な方に聞かれます。
魔女?宗教?何?
今回はウィッカについてわかりやすくお話し致します。

ウィッカとは日本語訳では「魔女」です。
でも魔女はウィッチとも言いますよね。
ウィッカを良くわからないまま「魔女」と訳してしまったのかなと考えます。
ウィッカとウィッチ・魔女、似ていて異なるものです。

ウィッカは現代のペイガン(=異教徒・・・キリスト教を軸に考えた異教)宗教であり、
「多神教(女神・男神)を信仰し魔法と生まれ変わりを信じる者」です。
それを信仰する人をウィッカンと呼びます。

ウィッカの歴史

古典的なウィッカとか新興ウィッカが存在し、
それに加えて太古のウィッチも加わり、
ウィッカが複雑化してよくわからないのが実情です。
私も他のウィッカンの方と話していても随分違う形式だったりします。
ウィッカの良いところはだからと言って他人の領域に侵害しないことです。
自分のやり方と違うからと言って批判もしないし、異端視もしないということです。

ウィッカの歴史は浅く、現在のウィッカ自体は新しい振興宗教です。
ネオペイガニズム(多種多様な現代の宗教的な運動)と呼ばれ、
1950年代にイギリスのオカルト著述家のジェラルド・ガードナーが多神教、ウィッチクラフトを復興する活動がウィッカの基盤となり今のウィッカに繋がっています。

カードナーは正当なウィッチクラフトのからイニシエーション
(何らかのスキル、プロセスを受けれること)を受けたとされています。
ウィッチクラフトの口伝を受け継いだ「影の書」という指示書を基盤に独特の儀式のやり方を広め指示を得ました。

ウィッカは様々な組織化をされてはいるものの、宗派が多数あり、(有名なのはガーディアン派)
近年はソロのウィッカンと呼ぶ単独で活動するウィッカンも増えています。
ガードナーの伝統を受け継ぐウィッカンと新興型のソロのウィッカンとはまた少し違ったりします。
ややこしいですね。本当に。

まとめ、ウィッカは比較的新しい宗教のようなもの、そして多神信仰で魔法を使う事を重要と考える人達と覚えていただければいいかな。

ウィッカとウィッチの違い

ウィッカとウィッチ、似ているようですが歴史も違えば信条もちがいますので、整理をして解説していきます。

魔女と呼ばれるウィッチはヨーロッパのキリスト教以前の太古の多神教信仰宗教者です。
薬学(ハーブ)、天文学、ヒーリングを学び、シャーマン的な役割をしてきた人々です。
日本人のイメージする魔女は、太古の時代から続くウィッチを指します。
魔女狩りの迫害を受けたウィッチのイメージが魔女でして、
ウィッカの日本語訳の魔女の意味とはちょいニュアンスが違うのです。

魔女と聞いて良からぬ呪いや、悪魔信仰、など悪いイメージを思われたのではないでしょうか。
魔女の悪いイメージはキリスト教徒が信仰の統一化をする為に違う宗教の人々を排除しようとした結果です。
キリスト教はキリストのみが神でなければならず、多神だと都合が悪いんですね。
キリスト教を布教するために、キリスト教以外の異教徒は悪でなければならなかったのです。

子供の教育にも徹底して絵本で悪い魔女のお話を覚えさせ、
キリスト教ではない異教徒は悪い魔女として子供の頃から教育されました。
そのターゲットがウィッチの人々でした。

ウィッチの儀式で火の周りに集って、仲間と楽しくほうきにまたがったりして踊ったものですから、
傍目から見れば異様に見えても仕方ないですね。

あ、私はほうきダンスはしません。どちらかと言えば精霊と一緒に食べる祈りが多いです。食いしん坊だから。

キリスト教徒からの迫害にあったウィッチの人々は、悪魔に魂を売るとか、黒魔法を使うとか、
悪魔に忠誠を誓っただのという間違った認識での異端のレッテルを貼られ、長い間迫害を受けてきたのです。
もう魔女狩りなんて宗教の話を超越してますものね。
善良な人間のすることではないです。

ウィッチは自然と共に生きるのを主体とした人々です。決して悪魔崇拝ではありません。
自然の智慧を敬い、女神、男神を崇拝する多神教信仰です。
さらに天体を読み、薬草(ハーブ)を生活にと入り入れて、魔法を使い豊かな生活を実現し暮らしていました。
本当のウィッチ=魔女はとっても自然なものなのです。

後からできたウィッカはウィッチの流れを汲んではいるものの、微妙に違うところもあります。
ウィッチクラフト(魔女の知識とスキル)の部分はほとんど同じで、
石や薬草(ハーブ)を使う魔術はかなりかぶっています。
ウィッカンの中にも自称魔女という人もたくさんいてます。
ソロのウィッカでと言うと新興ウィッカンに近く、歴史あるウィッチの人からすれば一緒にしないで!とも言われるかもしれません。
共通しているのは、悪魔崇拝はしないこと、悪事はもちろん、
黒魔術や人を呪う術も使用しないこと、乱交なんてもってのほかです。

ウィッカとウィッチ、違いは歴史と儀式の違いと信条があるかないかです。

ウィッカには大体共通した信条(The Wiccan Rede)というものがありそれを守ります。
信条はそれぞれ何か条かありますが、有名なものは、

An ye harm none, do what ye will.
誰も害しないかぎりは好きなことをしなさいよっていう意味。=自分も害しちゃだめですよ。

Mind the Threefold Law you should, three times bad and three times good.
3倍の決まり事。何事も3倍返しだよ。良いことも悪いこともね。という意味。

他にもあるのですが、これがわかりやすい信条です。
そしてウィッカは常に学ばなければいけません。
常に進化していかなければいけないのです。

用語解説

ずらずらと書き綴ってきましたが、ウィッカとはなんとなくお解りいただけたのかなと思います。
聞きなれない言葉が多いので用語をまとめました。

ウィッカ=歴史は新しく、ガードナーが始めた多種多様な現代の宗教の一つであり、
ヨーロッパの多神教、ウィッチクラフトを復興する新興宗教。独自の儀式や魔法を使う。

ウィッカン=ウィッカを信仰する人の総称

ウィッチ=魔女・古代ヨーロッパのキリスト教以前の魔術を使う人。自然と共存し、天文学と薬草(ハーブ)に精通している。
悪魔崇拝ではない。

ウィッチクラフト=ウィッチ(魔女)が使う知識とスキル。宗教とは違うがウィッカの中には自分を表す用語で使われる。

イニシエーション=宗派、入信時に行われる儀式、口伝で伝えられること。または自身でスキル取得を意識すること。

ペイガン=異教徒・・・キリスト教を主体としてみたキリスト教徒以外の太古の宗教を信仰する人を指す。
ペイガンはラテン語で「田舎者」の意味があり、辺境の地の人々が(ローマ人とか)多神教信仰であったためそう呼ばれた。
侮辱的な呼び名であるが、近代では多神教信仰を復興する人々が意識して自身で使うようになる。

ネオペイがニズム=キリスト教以前の古い信仰を復興する運動

ガードナー=ジェラルド・ガードナー(Gerald Gardner)イギリスのオカルティスト、ウィッカの秘伝書「影の書」の著者。

ウィッカについて説明してみました。